NASAの人工衛星を利用した地球表面の調査によると、地球上の植物に覆われている面積は過去35年間で拡大し続けているんだそうだ。その原因はなんと「二酸化炭素」。
植物は二酸化炭素を消費して光合成を行っている。したがって大気中に含まれる二酸化炭素の量が多ければ、その分植物の成育は早まるというわけだ。さらに化石燃料を燃やすことによって窒素の堆積が発生し、地面に堆積した窒素が植物に吸収されることも緑化を促進しているのだそうだ。
NASAの地球観測衛星などが集めたデータによると、観測された緑化の70%は二酸化炭素によるものとされている。しかも今回の調査で新しく増えた緑の面積は、アメリカ合衆国ひとつ分にもなるというからオドロキだ。
そうなると「二酸化炭素の排出量が増えても、緑化が進めば二酸化炭素の処理能力も上がるし安心じゃね?」と思いたくなるが、実際はそうでもないらしい。海中や植物に吸収される炭素はあくまでも短期的なものなので、一旦許容量をオーバーしてしまうと取り返しのつかない問題が発生するかもしれない…
http://news.ameba.jp/20160508-318/