絶滅したニホンオオカミが最後に確認されたとされる年の五年後に、福井市でニホンオオカミだった可能性があるイヌ科動物が捕獲された騒動について紹介する展示が二十二日、同市の県立図書館で始まった。
ニホンオオカミは環境省レッドリストの絶滅種で、一九〇五年(明治三十八年)の奈良県での捕獲記録が最後とされている。だが、一九一〇年に福井城址(じょうし)にあった農業試験場(松平試農場)で補殺されたという記録が、越前松平家に残されている。
今回の展示では、同家から寄託された資料など十一点と写真パネルを紹介。補殺当時の動物の写真や様子を記した日記、騒動を伝える新聞記事などが並ぶ。この動物は福井空襲ではく製が消失し、本当にニホンオオカミだったのかは学者によって見解が分かれている。
ソース
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20160423/CK2016042302000024.html
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