切支丹屋敷跡で発掘された人骨が最後の宣教師シドッチの物と判明 #1

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2016/04/05(火) 00:26:14.74 ID:mNLDipSK

 東京都文京区の都旧跡「切支丹屋敷跡」で2年前に3体の人骨が出土し、うち1体は江戸時代のイタリア人宣教師シドッチの可能性が高いことがわかった。シドッチはキリシタン禁制下の日本に潜入した最後の宣教師とされる。区が4日発表した。

 区によると、マンション建設に伴う発掘調査で、2014年7月に3基の墓と人骨が出土した。国立科学博物館によるDNA鑑定や、人類学的分析で、うち1体は「170センチ超のイタリア人中年男性」と判明。屋敷の記録に残るイタリア人は、遠藤周作の小説「沈黙」のモデルになった享年84のキアラとシドッチしかおらず、文献から「175・5~178・5センチ」の長身で享年47とわかっているシドッチの特徴とも一致したことから、「ほぼ間違いない」と結論づけた。禁教下の宣教師とみられる人骨で個人が特定されるのは初めてという。

 シドッチは1708年に屋久島で捕らえられ、江戸の切支丹屋敷に収容。幕府の実力者だった新井白石が尋問し、当時の海外事情を「西洋紀聞」にまとめた。白石は助命に尽くしたが、シドッチは牢の役人夫妻を入信させたため地下牢で獄死。調査を主導した谷川章雄・早稲田大教授(人間科学)によると、別の2体の人骨はこの夫妻の可能性があるという。1体は日本人男性と判明。もう1体の性別などは不明だが、歯にお歯黒のようなあとがあり、華奢(きゃしゃ)な骨のため女性と考えられるという。

 イタリアのG.B.シドチ日伊歴史資料館のピノ・マラス館長は「禁を犯した3人が並べて手厚く埋葬されたなら、禁教下の江戸幕府の寛容さを示すものともいえる」。聖アントニオ修道院(東京都世田谷区)のマリオ・T・カンドゥチ神父は「最後まで布教を諦めなかったシドッチは見事な殉教者。列聖などの再評価をバチカンにも働きかけたい」と話している。(西本ゆか)

http://www.asahi.com/articles/ASJ444WNRJ44UTIL024.html

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