Amazonが人間の代わりに働けるロボット開発に力を入れているように、テクノロジーの進化によって、
産業社会で発達した仕事のいくつかが消えていっており、アルトマン氏は今後もこの傾向が続くであろうと見ています。つまり、現在は人々が「食べるために働く」という状態ですが、これからは働くことの意義自体が変化していくということ。「今から50年後の人々は、飢えることを恐れていた我々をみておかしく思うはず」とアルトマン氏は語っています。
「働く必要がなくなった結果、人々は1日中オンラインゲームに時間を割くようになるのか、
それともクリエイティブな行動を取るようになるのか」「飢えることにおびえる必要がなくなった時、
人は内面的に満たされ、社会のために行動を起こすようになるのか」という疑問を解決するためにも、
大規模なベーシックインカムの実験は避けられません。
また、アルトマン氏は「よい暮らしを送るためのコストが減ることは、世界にはびこる貧困をなくすための一歩である」
とも語っており、ベーシックインカムという形でなくとも、平等を実現するにはこの種の保障が必須と考えています。
Yコンビネータはこれから5年間にわたって、アメリカ国民の一部にベーシックインカムを適用させるプロジェクトを
実行する予定で、プロジェクトに参加する常勤の研究者を募集中。
なお、求められている人員は経験よりもポテンシャル重視で、2月15日までならここから応募できます。
http://gigazine.net/news/20160211-basic-income/