働かなくても毎月30万円もらえる所得保障制度導入の是非を決める国民投票がスイスで行われることに
スイスでは、全成人国民に対して無条件で月額2500スイスフランを支給するベーシックインカム制度の
導入を求めて国民投票(レファレンダム)を行う運動が2013年には12万人以上の署名を集めており、
世界でも類を見ない手厚い保障のベーシックインカム制度を実現させようとする活動が行われていました。
なお、スイスでは10万人以上の署名を集めた国民発議(イニシアチブ)については、
憲法改正を要求することができる仕組みが採られています。
スイスで考案されている所得保障制度は、成人国民には月額2500スイスフラン(約30万円)、
未成年者には月額625スイスフラン(約7万5000円)が支給される仕組み。
制度に必要な費用の大半が税金によってまかなわれる予定です。
しかし、制度導入に伴って既存の社会保障制度の一部を打ち切り、所得保障制度に一本化する予定。
所得保障制度でかかる費用の約4分の1分は廃止される既存の社会保障制度の費用から捻出する予定で、
複雑な社会保障制度をシンプルな所得保障制度に一本化することで、行政コストを削減できる効果も
期待されています。