スクープの裏側 読者が絶対に知らない リーク依存症という重病
http://diamond.jp/articles/-/36122
特ダネは記者ではなく、企業の広報が作るもの──。大手総合商社の広報担当者はごく当たり前のことのように言い放った。
中でも載せたいのが日本最大の経済ニュース媒体である日本経済新聞。
「書いてもらいたい案件をこちらからリーク(情報を漏らすこと)すれば、特ダネとして紙面で大きく扱ってもらえるし、うちだけじゃなく、多くの上場企業でやっている。海外案件ばかりで一般紙ではベタ記事になることの多い商社業界は、特にその傾向が強いけどね」
担当者はそう言って、リークから紙面化までの具体的なスケジュールを説明し始めた。それを図解したのが下の図だ。こうしたリークの仕組みは完全にマニュアル化されているという。
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これまで日経のためのプレスリリースを幾度となく企画してきたという担当者は、こうした広報スタイルを「日経ファースト」と呼んでいる。
(中略)
http://diamond.jp/articles/-/36122?page=3
少しでも大きく掲載してもらいたい。事前にリークすれば特ダネ扱いで大きくなる。それ故にリーク主義が蔓延するという流れだ。
大手銀行の広報担当者は「事前レクチャーには“箔付け”で役員に同席してもらい、いかに重要な案件であるかを強調する」と内情を明かした。
官僚はさらにしたたかだ。「記事にしてもらいたい資料があると、適当に『極秘』『部外秘』のはんこを押しておけば、日経に限らず、若い記者は喜んで特ダネとして書いてくれますね」と財務省の中堅官僚は語る。
(中略)