安田好弘さんに訊く 弁護士とは
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「弁護士というのは事実を明らかにしていくわけですけれど、今の刑事司法の中では事実を争うと東京拘置所から出てこれなくなる。だから私は300日近く入れられたわけですね。
まだ有罪かどうかも決まっていないにもかかわらず、争っているというだけで300日入れられてしまうわけです。
それを考えますと、弁護士としては、たとえば痴漢冤罪の方が、『私はやってない』と(言っても)どうしようかと(思う)。『じゃあ、法廷で証明しましょうよ。』と言ったときどうなるかというと、裁判が終わるまでなかなか出てこれない。
すると職場もなくなってしまいます。時には家庭も崩壊してしまいます。そういう危険にさらされるわけです。
そうすると弁護士がそこを考えてくると、この際認めてしまって、やってなくてもやったと認めて出てこいよと(言わざるを得ない)。
弁護する人間が、実は事実と違うことを認めるということを薦めざるを得ない。今の実情なんですね。そういう厳しい状況にある。」