初公判で「わかりません」連呼
25日は起訴事実を全て認める
12/26 01:35
「パンの中に髪の毛が入っていた。購入した食パンとクリームパンの代金を返してほしい」などと、全国で相次いだ
うそのクレーム電話。
詐欺の罪に問われている兵庫・伊丹市の小野谷知子被告(45)は、2万5,000回以上繰り返したと供述している。
被害に遭ったベーカリーショップは「サンドイッチに何かが入ってたか、その時に体調が悪くなったってことなのか。本当に怒ってる感じなんで、
『どうしてくれんねん』みたいな」と話した。
インターネット上で、クレーマーとして有名 だった小野谷被告。
2015年5月から9月にかけて、京都市などの洋菓子店に、うそのクレーム電話をかけ、現金およそ1万4,000円を
だまし取った罪に問われている。
そして、12月16日、注目の初公判は、異例の事態となった。
裁判長が「名前は何と言いますか?」と聞くと、小野谷被告は「わかりません」と答えた。
さらに、裁判長が「生年月日は?」と聞くと、 小野谷被告は「わかりません」と答えた。
そして、「なぜここにいるのかは?」と聞かれても、「わかりません」と答えた。
何を聞かれても、「わかりません」と繰り返すため、裁判はいったん休廷となった。
休憩を挟んで再開されると、小野谷被告は、車いすに乗って出廷した。
そして、裁判長が「わたしの声が聞こえますか?」と聞くと、「聞こえません」と答え、さらに裁判長が
「聞こえていますよね?」と聞くと、小野谷被告は「あっ、聞こえました」と 答えた。
その後も小野谷被告が「わかりません」と繰り返したため、初公判は審理打ち切りとなった。
日程を組み直して行われた、25日の裁判。
再び注目が集まる中、小野谷被告は「前回のことは覚えていますか?」と聞かれると、「パニック発作で覚えて
いません」と話したうえで、起訴事実を全て認めた。
弁護側の被告人質問では、「大変申し訳ないことをしたと思っています。何も考えていませんでした。ただ、
お金が欲しかっただけです」と話した。
検察は、懲役2年6カ月を求刑。判決は、1月に言い渡される。
http://www.fnn-news.com/sp/news/headlines/articles/CONN00312237.html