【パクリンピック】 エンブレム問題の審査委員の一人がブログで選考過程の内情を赤裸々に綴り波紋、不正の実態は 【展開力です】 #2

2番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/12/26(土) 03:11:02.48 ID:jSWvYsS0

また、平野氏のブログではエンブレムデザインの募集段階からある思惑が働いていたのではないかという疑問を持たざるを得ない説明も含まれています。平野氏が審査委員についての説明を受けた際に「展開力」というキーワードが重要であるとされ、審査員の間でもその意識が共有されていたことを平野氏は「審査初日の朝に行われた審査方法の説明の席でも、審査委員を兼任する高崎さんから、『審査では展開力を評価してください』との説明が加えられ、『展開』『展開性』『展開力』と、言葉を使い分けながら連呼される『展開力』が評価軸の上位概念であることが、審査委員全員の共通認識事項となりました。」と表現しています。
ところがエンブレム問題の発覚後、改めて募集要項を見てみると応募要項に「展開力」に関する記述はなかったといい、これに気づいた平野氏は「著しく違和感を感じています」と述べていますが、「展開力」という言葉から佐野氏のエンブレムのバリエーションとして発表されたAからZまで、それに0から9までの数字を多くの人が思い出すのではないでしょうか。
審査委員全員が共通の認識を持つほどだったという「展開力」というキーワードが応募要項になかったこと、そして佐野氏のデザインがアルファベットに基づいていたことを合わせて考えれば、選考過程における不正が選考段階だけにとどまっていたのかどうかはわかりません。
8名の審査委員の一員であった平野氏がこうした疑問をブログによって公に出来た背景には、平野氏自身が審査にあたり秘密保持の誓約書にサインしていなかったことが幸いしたようです。平野氏は署名を迫られたという誓約書についても記事の中で記しており、「審査の主たる情報や内容を永久に秘密とすると指定されている箇所」があったことに不信感を抱いたといい、「なぜ審査委員が審査経緯や審査基準を永久に秘密にしなければならないのでしょうか。」と語っています。もし平野氏がこれにサインしていたとすれば、こうした告発を行うことも出来なかった可能性があり、その点からも審査過程を詳細に暴露した勇気とともにその予測能力の高さが賞賛されるべきであると言えます。
そして平野氏はオリンピックのエンブレム選考と同じような構造がデザイン業界に広がっていることに警鐘を鳴らしています。平野氏が所属しているというデザイン関連団体が選定している賞の中には特定の企業やその企業の出身者・系列企業の人物が毎年のように名前を連ねているものがあるとして「ある時期から1票の無力さに絶望し、審査から足が遠のいていきました」と話しています。平野氏は「一部の人による談合とおぼしき構図が、近年、加速してきました」として日本のデザイン業界における腐敗を懸念していますが、エンブレム問題はデザイン業界にとってこれまでにないほどの関心を集めたが故にこうした膿を露呈させてしまう結果になってしまったということが出来るのかもしれません。
スペックで測ることの出来ないデザインという世界がカネにまみれた闇に包まれている可能性に言及した平野氏の告発は大いに注目されて然るべきですが、ブログにおける記述内容についてほとんどのメディアが取り上げていません。我々が目を光らすべきは平野氏による告発をどの政治家が指摘してデザイン業界の浄化に言及するか、そしてどのメディアがこれを取り上げて糾弾するか、更に勇気ある告発に及んだ平野氏が今後攻撃されたりしないかという点です。
(終)

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