http://www.dailymotion.com/video/x3clrhu?start=110
「みなさんも僕らも、考えられないと思いませんか?
つまり場合によっては無期懲役、死刑が出るかもしれない事件で、やってもいないことを自白するなんて、普通の感覚からすると考えられないでしょう?」
「ええ」
「ところが全員自白してるんですね。今回の朴さんも自白している。最近でいうと『足利事件』の菅谷さん、これも自白しているんです。
それから布川事件、2人の方が強盗殺人に問われた事件でこれも冤罪でしたけれども、これも自白している。
あるいは袴田事件といって、死刑囚でようやく釈放されて今これから再審始まるかどうかやってる袴田さんもこれ、取り調べで自白しているんです。
後半になって無実を訴えたりしているんだけれども、取り調べで自白している。」
「どうしてこんなことが起きるのか?
というのは蜿蜒と長期間、密室での取り調べで脅されすかされ、朝から晩までやられる。それから『こんなことやってたら永遠に出られないぞ! 周辺の証拠は固まってるんだ!』とウソを言われたりとか、実際にウソの証拠で固められたりする。
みんなに訊くと、『ああ、ダメだ』と思って自白しちゃうって言うんですね。
つまり、こういうことが何度も何度も繰り返されていて、これを何とかして無くすためには取り調べの可視化。
録音とか録画をしっかりして、後になってから取り調べに問題がなかったかどうかを確認できる作業を入れないと。これ何度でも繰り返し繰り返し出てきますよ。20年間ですよ。無実の罪で入れられてるって、こんな人権侵害、僕は許されないと思います。」