【忠犬の血筋】米国務次官補「大使館の我々は岸信介を傘下に納めた。彼は忠実な協力者となった」 #3

3番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/10/14(水) 20:27:06.60 ID:pKSlhXgU

>>1-2

■蜜月関係が権力へ導いた

  シャラー氏は「岸氏は米国に取り込まれたというより、むしろ積極的に取り入ろうとしていたと私は考える」。
日米安保条約の不平等性の解消を目指した岸氏だが、「米国の信頼を得なければ、それは成し遂げられないし、
信頼されれば国内での自身の政治力も増すという計算もあっただろう」とみる。
  55年、鳩山政権からの条約改定申し入れを一蹴した米国は、57年の岸政権からの交渉提起には応じ、60年に改定は実現した。
  一方でシャラー氏は、岸氏が首相就任後、米中央情報局(CIA)と秘密の資金提供の関係を結んだと著書で明記した。
「権力の座に駆け上がる過程で米国と築いた濃密な関係が、資金提供の土壌になったのもまた事実だ」と指摘した。

■岸氏の戦略「独立のために従属」

▼「岸信介証言録」などの著書がある原彬久・ 東京国際大名誉教授
  「cultivate」の意味について、私は「米国は自分たちの望む方向に動くように岸氏を取り込んだ」というニュアンスに受け取った。
米国は岸氏を利用しようとしていた。
彼らは岸氏を高く評価していたが、利害関係とは別のところで尊敬したり評価したりはしない。そんな生やさしい世界ではない。
一方、岸氏も国内外の共産勢力と戦うため、米国を利用しようとしていた。
だから米国の信頼を得るために情報を提供することもあろう。政治家として熟察し、いろんな計算の下で動いていたといえる。
  CIAから資金提供を受けることは道義的に問題ありだが、当時は革新勢力も旧ソ連から資金援助を受けていた。
強力な保守政権を築き米国から何とかして自立したい、選挙で革新勢力に負けたくない、との思いから岸氏はきわどい政治判断をしたのではないか。
  逆説的な言い方だが、米国から独立するために従属する?というのが、皮肉にも岸氏の対米戦略だったと考える。

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岸氏を支えた「CIAの秘密資金」、10年続いたその目的
http://www.nishinippon.co.jp/sp/wordbox/article/8338

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