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米著名投資家のジョージ・ソロス氏(85)が中国を代表するIT企業を見限った。
同氏が率いるヘッジファンドが、米国の株式市場に上場する中国の電子商取引大手、アリババ・グループ・ホールディングの保有株をほぼ全株売却したほか、
同国の検索大手、百度(バイドゥ)株も約8割手放したのだ。
上海市場の株価が再び暴落モードに入るなか、ニューヨークでも中国企業に対する視線は一段と厳しくなっている。
大手機関投資家が米証券取引委員会(SEC)に四半期に1度行う報告によると、
ソロス・ファンド・マネジメントは、
アリババの保有株数を3月末時点の約444万4604株(約3億7000万ドル=約460億円)から
6月末時点に5万9320株(488万ドル= 約6億円)まで大幅に減らした。
保有株の約98%を売却したことになる。
1999年にジャック・マー氏が創業したアリババは、企業間の電子商取引市場などを手がけて成長し、ソフトバンクが筆頭株主を務めることでも知られる。
昨年9月にニューヨーク証券取引所に華々しく上場、株価は一時120ドルまで上昇した。
しかし、その後は下落基調をたどり、今年6月 中旬以降の中国市場の暴落が下げに拍車をかけた。
今月12日には4~6月期の決算発表が予想を下回ったことを受けて、
71ドルの上場来安値を更新、公募・売り出し価格の68ドルに迫る場面もあった。
2015.08.21
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150821/frn1508211140001-n1.htm