http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/208125
武雄市図書館の改修に伴って締結された二つの業務委託契約の内容が「ずさんで違法」として、市民6人が14日、小松政武雄市長を相手に、委託費約1億8千万円を当時の責任者の樋渡啓祐前市長に損害賠償請求するよう求める訴えを佐賀地裁に起こした。
訴状によると、市が2012年にカルチュア・コンビニエンス・クラブと契約した「空間創出業務」と「サービス環境整備業務」の契約文書は、見積書の日付が「平成13年」となっていたり、収入印紙の額が2万円足らないなどずさんで、支出の妥当性も検証されていないとしている。
原告らは6月、同様の内容で住民監査請求したが、市監査委員は「契約効力終了から1年内の法定期間を過ぎている」などの理由で却下した。
原告代表の川原俊昭さんは「法定期間を過ぎたのは情報公開に時間を要するなど市が条例に違反したから。民間では通らないような内容の書面で公金が支出されたことはおかしい」と話す。
小松市長は「訴状が届いていないので現時点でのコメントは控え、内容を確認して対処する」というコメントを出した。