Popular Science:魚好きの方でも、きっと、あの独特の生臭いニオイには、ん?と感じることがあるのではないでしょうか。これまでに行われてきた研究から、魚のニオイを嗅ぐと、人は疑り深くなることがわかっています。さらに、学術誌『Journal of Experimental Social Psychology』に今月発表された新しい研究によって、この魚のニオイがもたらす疑いの姿勢には、別の効力も潜んでいる可能性が指摘されました。
どうやら「クリティカルシンキング」(批判的思考)のスキルを高める効果があるらしいのです。
この新しい研究では、実験の参加者たちを2つのブースに振りわけて、その中で1人ずつ質問に答えてもらいました。被験者が入ってくる直前に、一方のブースにはフィッシュオイルをスプレーしました(お部屋の芳香剤でこのニオイが製品化されないのは、無理もないですね)。それから質問を始めるのですが、研究グループは、ある特定の質問に対する被験者たちの回答に、特別の注意を払っていました。「モーゼは箱船に同じ種類の動物を何匹ずつ乗せましたか?」というものです。
私たちは、聖書で箱船に動物を乗せたとされる人物はモーゼではなくノアだと知っているのに、この質問につい「2匹」と答えてしまうことが、過去の研究からわかっています。これは「モーゼの幻想」と呼ばれる現象で、このとき私たちは、物事を批判的に考えられなくなっています。
今回の研究で、魚のニオイがすると、この質問のおかしさに気づく被験者が増えるとわかりました。魚臭いブースでは、31人中13人が、モーゼの質問を聞いて、何かおかしいと気づきました。それに対して、臭くないブースでは、疑問を感じたのは30人中たったの5人でした。
以下ソースで
http://www.lifehacker.jp/2015/08/150801_fishy_smell.html