ソニー映画「ピクセル」にみる中国への気遣い #2

2番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/07/27(月) 18:43:27.74 ID:n0AmO2qV

>>1続き

 <自己検閲の論理>

 人気ビデオゲームのキャラクターに姿を変えたエイリアンに地球が攻撃されるという内容の「ピクセル」では、中国人に
受け入れられやすいバージョンのみを作ることがメールの中で指摘されていた。彼らの考え方の背後にあるロジックは、
ソニー・ピクチャーズ・リリーシング・インターナショナルのスティーブン・オデル社長が2013年9月12日に映画「ロボコップ」に
ついて書いていたメールに見て取れる。

 「中国の要素を他国に替えることは比較的簡単なはずだ。そのままにしておくことには否定的側面しかない。中国版だけ
を変えたかのようにすべてのバージョンを変えることを勧める。常にバージョンを比較するブロガーたちが、われわれが中国
市場をなだめるために設定を変えたと気づいたときの対策を準備しておくべきだ」 

 中国の影響力が増すにつれ、同国が市民の自由を封じ込めようとする動きは国外へも広がりを見せている。中国への
攻撃だと考えられるシーンを「ピクセル」から削除することは、世界中の観客が中国中心の基準に事実上さらされている
ことを示している。 

 ハリウッドと中国の共同制作を手掛ける独立系映画スタジオ、オーブ・メディア・グループの創設者ピーター・シャオ氏は
「ある種の映画、特に世界的ヒットが狙える大作では、中国が社会的・政治的理由から上映を許可しないような作品
は作らない。それはもうすでに自明の理となっている」と指摘した。

<抗えない魅力>

米映画産業にとって、中国市場の魅力は抗しがたいものになっている。米映画協会によると、2014年の北米興行
収入(米国とカナダの合計)は前年比5%減(104億ドル)に落ち込んだ一方、同年の中国興行収入は同34%増
(48億ドル)と大幅に伸びた。

(中略)

中国市場の重要性は、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)が2012年に公開した戦争映画「レッド・ドーン」の
制作過程でも、意思決定に影響を与えていたようだ。同作品のプロデユーサーであるトリップ・ビンソン氏によれば、
MGMは撮影後の編集段階で、米国に侵略する国家を中国から北朝鮮に変更したという。この件について、MGMは
コメントを差し控えている。
(以下略)
http://jp.reuters.com/article/2015/07/27/sony-pixels-china-idJPKCN0Q10PW20150727?sp=true

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