人手不足を背景に、企業がアルバイトやパートを募集するときに提示する時給は上昇傾向が続いていて、
先月は平均で967円と、データのある平成18年以降で最も高くなったという調査結果がまとまりました。
求人情報会社の「リクルートジョブズ」は、首都圏・関西・東海の3大都市圏で、企業がアルバイトやパートを募集するときに提示している時給を調査しています。
それによりますと、先月の時給は平均で967円と、去年の同じ月を10円上回って、調査を始めた平成18年以降、最も高くなりました。
業種別に見ますと、調査対象の6つの業種すべてで上昇していて、
コールセンターのスタッフなどの「事務系」が去年の同じ月より26円高い986円、
「販売・サービス系」が7円高い945円、飲食店などで勤める「フード系」が7円高い938円でした。
最近は、外国人観光客の需要を取り込もうと、和食のレストランや居酒屋が求人を増やし、時給の水準を押し上げているということです。
先月は「派遣社員」の時給も平均で1596円と去年の同じ月を46円上回り、調査を始めた平成19年2月以降、最も高くなりました。
リクルートジョブズ・ジョブズリサーチセンターの宇佐川邦子センター長は
「景気の回復傾向を背景に、企業の人手不足感と時給の高止まりは、当面、続くのではないか」と話しています。
2015年7月27日 8時34分 NHK NEWS web
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150727/k10010167421000.html
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