キュウリ集団食中毒被害者24人 2561万円の賠償請求
2015年7月26日
昨夏、安倍川花火大会の露店で売られた冷やしキュウリを食べた約500人が被害を受けた集団食中毒をめぐり、
被害者24人が24日、静岡市や大会本部などを相手取り、計約2561万円の損害賠償を求める訴訟を静岡
地裁に起こした。
訴えたのは、同市や三島、焼津両市などから見物に訪れた2~37歳の男女24人。このうち7人は溶血性尿毒症
症候群(HUS)を発症するなど重症だった。被告には、露天商や街商協同組合も加えた。原告側は「市は実質的な
主催者で、保健行政の責任者としての法的義務を怠った」と主張している。重症となった女性(当時19)の母親(53)
は提訴後の会見で、「今も謝罪がない。責任の所在を明らかにしたい」と話した。
http://apital.asahi.com/article/news/2015072600004.html
責任の所在が明確でなく、被害者への見舞いがないことから訴訟に踏み切った。静岡市葵区で会見した被害救済
弁護団長の大橋昭夫弁護士は「市長がきちんと慰謝の気持ちを示せば収まったが、彼も部下もしていない」と批判した。
花火大会は地元の自治会連合会でつくる大会本部が開き、田辺信宏市長が名誉会長を務める。市と大会本部は
いずれも法的責任を否定している。十九歳だった三女が重症になった市内の女性は会見に同席し「娘が死んでしまう
のではと思った。お金の問題ではない」と話した。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20150725/CK2015072502000092.html
市と大会本部は昨年11月、1人当たり1万5000円の見舞金を支払うことを決定し、うち1万円を市が負担した。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150725ddm012040079000c.html