和歌山県古座川町月野瀬の町鳥獣食肉処理加工施設は、町内で捕獲され、加工処理したシカ肉の販売を7月1日から始める。同町月野瀬の南紀月の瀬温泉ぼたん荘と同町相瀬の一枚岩鹿鳴館で取り扱う。町の委託を受けて施設を運営するぼたん荘の深海政也料理長（38）は「適切に処理された町産のシカ肉のおいしさを地元住民や観光客に知ってもらいたい。地元住民にとってジビエが自信を持って外に発信できる特産物になれば」と話している。
施設では、地元猟友会が衛生管理ガイドラインに沿って捕獲したシカやイノシシを、深海料理長ら3人の料理人が解体・加工している。3月28日に稼働を始め、6月28日までにシカ88匹（ペットフード用13匹）、イノシシ4匹が持ち込まれた。町の担当者によると、イノシシとシカを合わせて年間160匹の確保を目標にしており、3カ月で半数を達成している。
町職員やぼたん荘の料理人らが全国で販売促進の営業をし、東京都を中心に飲食店との取引が成立している。料理人が加工するので、調理しやすい状態で提供でき「肉質が抜群に良い」などの評価を得ているという。
いかそ
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