英独も腰引ける やはりAIIBは中国“独裁”拒否権、本部、総裁を独占 (1/2ページ)
アジアインフラ投資銀行(AIIB)で、中国の独裁色が一段と強まった。
懸念されていた通り、事実上の拒否権を握り、本部も総裁も自国で独占。
参加のメリットをあおっていた欧州勢も、ドイツが理事ポストを敬遠し、
英国も10番目の出資額となるなど腰が引けてしまっている。(夕刊フジ)
創設メンバー57カ国から閣僚級が集まり、設立協定署名式が29日、北京市内で開かれる見通しだが、
参加に慎重な日米が不安視していた要因は何ら払拭されなかった。
資本金1000億ドル(約12兆4000億円)で発足し、中国は単独で29・8%を出資する最大の出資国となる。
議決権は85%が出資比率によって配分され、残り15%分は創設国に均等に配分される。
中国の議決権は25%になり、事実上の拒否権を握る。
本部を北京市内に置くほか、初代総裁は設立準備事務局長の金立群・元中国財政次官=元アジア開発銀行(ADB)副総裁=が有力視されるなど、
国際金融機関とは名ばかりで、中国色が極めて強い。
2015.6.18 14:30 産経ニュース
http://www.sankei.com/economy/news/150618/ecn1506180016-n1.html