早期退職に追い込まれた正社員や、無理やり派遣会社に転職させられた正社員が、派遣社員として会社に戻ってくる―。従業員を6割も減らすリストラをすすめている半導体大手、ルネサスエレクトロニクスで今、とんでもない事態が生まれています。今国会での強行がねらわれる労働者派遣法改悪案の先取りともいえる実態を追いました。
ルネサスはこの4年間で、4万8000人いた従業員のうち2万7000人の人員削減をおこないました。2けたの営業利益率をなにがなんでも確保するために、人件費を削減してきたのです。
しかし、仕事が減ったわけではありません。残った労働者は、長時間労働に追い込まれています。
熟練した労働者に早期退職を迫り、応じなければ広域配転や部署変えをしてきたことも、現場を混乱させています。ある労働者は、部署変えでまったく違う業務をさせられていましたが、前部署の業務が回らなくなったため、戻って元の業務につく予定です。
無法なリストラによるこうしたゆがみの一つが、派遣労働者の相次ぐ採用です。大量に正社員を減らしておきながら、派遣社員の採用で仕事を回そうとしています。
とくに驚かされるのは、早期退職に追い込まれた正社員や、派遣会社に転職させられた正社員が、派遣社員としてルネサスに戻っていることです。いい仕事をして貢献したいと踏ん張ってきた労働者を二重三重に踏みにじる、あまりの無法ぶりです。
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