与党推薦教授「危険なやり方」 学者199人「違憲」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2513163.html
(略)
同じ日、地元・山口で党の大会に出席した高村副総裁も・・・
「国民の命と暮らしに責任を持つのは憲法学者ではない。政治家が国民の命と暮らしに責任を持たなければならない。ぜひ、ご理解をいただきたい」(自民党 高村正彦副総裁)
国会で3人の憲法学の重鎮たちがそろって安保法制を「憲法違反」と答えた問題。
中でも、与党推薦の立場だった早稲田大学・長谷部恭男教授が違憲との認識を示したことの余波が続いています。
その長谷部教授が8日、「NEWS23」の取材に応じました。
先週の発言以降、見知らぬ人からメールや手紙が相次いでいるといいます。
「(普段届くのは) お前の意見はけしからんという手紙だが、今回は見知らぬ方からよくぞ言ってくれたという手紙が多く驚いている」(早稲田大学 長谷部恭男教授)
長谷部教授が憲法違反だと指摘した集団的自衛権の問題を改めて整理します。
日本では憲法9条で戦争の放棄がうたわれていますが、外国の攻撃を受けたときには、自衛のための武力行使、いわゆる個別的自衛権が認められるとされてきました。
これを安倍政権は去年7月、あくまでも日本を守ることが目的であれば、密接な関係にある他国を守るために武力行使ができるとの趣旨で解釈を変更。
集団的自衛権が限定的に認められると しました。
「国民の命と幸せな暮らしを守るため、必要最小限度の自衛の措置が従来の憲法解釈の基本的考え方を変えるものではないことから、憲法の規範性を何ら変更するものではなく、立憲主義に反するものではありません」(安倍晋三総理大臣 先月26日)
「およそ、自国に対する外国からの攻撃があった時に、それに対して反撃をするというのと、他国を防衛するために自国の武力を行使する、これは全く事柄の性質が違うもの。これは論理的な整合性は損なわれている」(早稲田大学 長谷部恭男教授)
つづく