【ワシントン時事】米政府は29日、キューバに対するテロ支援国家指定を正式解除した。
オバマ大統領が4月14日に解除方針を議会に通告した後、45日の検討期間を経て発効した。
1982年3月の指定以来、33年ぶりに解除された。大詰めを迎えている交渉で大使館再開など国交回復へ大きな弾みとなる。
国務省は29日の声明で、キューバが過去6カ月間に国際テロを一切支援していないことを挙げ、将来も支援しないと約束していると説明。
また「米政府はキューバの政策や行動に広範な懸念を抱いているが、これらは指定解除要件の範囲外だ」と述べた。
財務省によると、指定解除とともに対キューバ金融制裁の一部が解除されるほか、
これまで遮断されていた同国資産へのアクセスが可能となり、国際機関による経済援助も承認される。
武器関連の輸出も認められる方向だ。
(2015/05/30-01:37)時事通信社
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015053000010