上場企業の経常利益 来年3月期も過去最高へ②
「国内消費回復しないとリスクに」
SMBC日興証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストは、来年3月期の決算について、
「前期の決算と主役が代わり、消費増税の影響を受けた小売や不動産など内需系の業種にプラスの影響が出やすくなると思う。
現状では賃金上昇や設備投資の回復などの期待は大きいが、国内の消費が思ったほど回復しない場合はリスクとなりうる」と話しました。
また、東証1部の時価総額がバブル期を上回り過去最高となるなど、最近の株価上昇については、
「バブル期は利益に比べて株価が明らかに過大評価されていた。
しかし現在は、企業の業績もよく利益に対して株価は適正な水準にあり、いわば地に足のついた状態と考えられる」と話しました。
そのうえで、今後の株価については「短期的には急上昇しているので、一進一退の状態になりやすく、
今週発表されるアメリカの主な経済指標が予想を下回れば、株価の調整もありうる。
その一方で、長期的に見れば、今後の決算で企業が考える以上の利益が確認できれば、株価はじりじりと上がっていく展開になる」と話しました。
5月24日 15時20分 NHK ニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150524/k10010090091000.html