■【統一地方選】「寝てたのに起こされた」「うるさくて仕事にならん」
迷惑すぎる「選挙カー」に意味はあるのか
◆「エブリデイ夜勤の人もいてんやぞ」
公職選挙法では、朝8時から夜20時まで選挙カーを使った活動が認められている。
そのため、この日の朝は選挙カーに起こされた人もいた。
「具合悪くて寝てたのに選挙カーに起こされた…」
「朝から、選挙カーの騒音に起こされた上に、選挙カーの撥ねた水しぶきを思いっきりかけられていいことない」
月曜休みの人もおり、「選挙カーがうるさい。朝の8:10には近くを走られた…。
休みの日ぐらい寝かしてー!」という声も。
さらに辛いのは夜中に働き、昼間は寝ている人たちだ。
「エブリデイ夜勤の人もいてんやぞ。普通の人かて夜中2時に選挙カー来たらブチギレでしょうよ」
作家でビジネスコンサルタントの大石哲之氏は、住宅地を通る選挙カーに
「うるさいのでやめてくれ」と注意したが無視されたと憤る内容をブログに書いている。
「こんなことをするのは私くらいなもので、そして相手も無視するのが普通だが、何としてでも、何回でも、
注意して、やめてもらうように要請する。選挙期間中、たった一人でもやり続けるつもりだ」
◆選挙カーは「逆効果」だと感じる 人、73%
ネットには住宅街以外にも、オフィス街での選挙活動には特に意味がない、と指摘する声も出る。
都心のオフィスで働くサラリーマンは郊外の住宅街から通う人が多く、投票にはつながらないというのだ。
まさに非難轟々の選挙カー。候補者の方は、自分の名前を少しでも多くの有権者に覚えてもらいたい、
という思いで候補者名を連呼している のかも知れないが、果たして本当に意味はあるのだろうか。
ヤフーニュースが2007年に行った意識調査で、 興味深いものがあった。
「選挙カーでの名前連呼は効果あり?」というもので、
「効果あり」 と回答したのは7.9%。約2万1000票のうち、わずか1700票だった。
一方、「逆効果」という回答は、約1万5000票で72.8%。
大半の人が効果 はないと思っていることがうかがえる。
◆ニート候補者「選挙カーより選挙公報の充実を」
一方、12日の千葉市議選で落選した「ニート候補者」の上野竜太郎氏(25)は
選挙カーの費用に税金が使われていることを疑問視し、自身は自転車で各地を回った。
上野氏のツイッターによると、候補者は運転手や車代、燃料代など
選挙カーに関する費用40~ 50万円を税金で賄うことができる。
しかし、「有権者が投票の際に何を参考にしたか」という調査で
選挙カーが上位に入ることはなく、1 位は選挙公報だという。
そのため、「選挙カーなんかに税金を使う位なら、そのお金で選挙公報のサイズを大きくしたら良いのでは
ないでしょうか。スーパーのチラシですらアレよりカラフルでアレより大きいのに」と提言していた。
http://blogos.com/article/110560/
■選挙カー、名前連呼には理由があった ところで効果は…
理由は公職選挙法にある。
走行中の選挙カーで演説などの 選挙運動 をすることは原則禁止されているが、例外として連呼は認められている。
1964年、ポスター掲示などをめぐる規制が強化されたのと同時に決まった。
「規制と緩和。バランスをとろうとしたのでは」と 総務省 。
1軒ごとに票をお願いする戸別訪問が禁止されている日本では
「連呼は貴重な選挙運動の一つ」と当選2回の神奈川県議は言う