盛田家がソニーの大株主でなくなったのは、長男・英夫氏が手掛けた事業の失敗の穴を埋めるために、
持ち株を売り払ったからである。93年、昭夫氏が病に倒れると、英夫氏は社長を務めるレイケイが保有する
ソニー株式を担保に、巨額の資金を調達し、さまざまな事業に注ぎ込んだ。だが、事業は失敗の繰り返しだった。
最初に手掛けたのは、新潟県妙高市の大規模スキー場「新井リゾート」。
日本が世界に誇る高級保養地を目指し、レイケイの投資額は500億円に及んだが、
バブル崩壊で開業当初から苦戦が続いた。
続いて米コロラド州の大規模スキー場を100億円で買収。最後には自動車レースのF1関連事業で
230億円の巨額損失を出し、レイケイは税金も払えなくなり、05年6月に解散した。
事業が失敗するたびに同社はソニー株式を次々と売却し、最後には保有するソニー株をすべて失った。
こうして盛田家は、ソニーのオーナーの座から滑り落ちた。
抜粋してます
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150420-00010004-bjournal-bus_all