(中略)
3月半ばに発表された世論調査によれば、すでに大半のドイツ人がギリシャのユーロ離脱を望んで
いる。たとえメルケル氏がギリシャを救いたいと思ったとしても、自国の有権者の最大の望みに抵抗
することはできないだろう。
>>1続き
(中略)
ギリシャの指導者には魅力があり、メルケル氏とうまくやれる可能性がある――ただし、チプラス氏
に脅しを控える用意があり、欧州のパートナー諸国が同氏を信頼できるということを示すことが条件と
なる。
チプラス氏は、多弁なヤニス・バルファキス財務相をもっと実際的な人物と交代させることで、良い
スタートが切れるだろう。また、国家主義の連立パートナーである右派・独立ギリシャ人党を捨てて、
より穏健なポタミを取るのも賢明だろう。
国内では、閣僚たちが戦時賠償に関して騒ぎ立てるのを許すのではなく、改革を支持し、SYRIZAの
極端な選挙公約がなぜ守れないのかを有権者に説明する必要がある。
チプラス氏の政権下で、ギリシャは他の欧州諸国と取引する機会を無駄にしてきた。近々譲歩
しなければ、チプラス氏はチャンスを使い果たしたことに気づく羽目になるかもしれない。