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どうしたら女性議員は増えるのか。
一定割合の女性候補擁立を政党に義務づけるクオータ制の導入も取りざたされるが、女性議員の4割、男性議員の6割が無所属の地方議会では現実味がない。
まずは政党が女性議員を育てる仕組みを構築すべきだろう。自民党が「女性活躍」を掲げるなら、まずは自ら始めてほしい。
もう一つは女性議員自身のアマチュアリズムからの脱却だ。多くの女性は男性に比べ、組織の中で仕事をした経験に乏しい。「政治は汚いもの」という感覚もあって、政党や組織を敬遠する傾向にある。だが、それでは多数決が原則の議会で大きな力は持てない。欧米でもかつては同じ状況があったが、女性たちはそれを乗り越えて政治の中に入っていった。全国規模で女性の力を結集し、戦略的に行動することが求められる。