――久美子社長との対立は、何が原因なのですか。
「商品や経営のやり方はほとんど問題ありません。ただ、私が邪魔な理由がどこにありますか。経営に失敗したこともないし、
お客さんが喜ぶ政策をやってきました。業績を悪くしているのは久美子社長です」
――2009年に久美子氏を後任の社長に選んだのは、勝久会長です。
「大塚家具を一度辞めて外で随分勉強したというので、そんなに戻りたいならいいですよ、と。社長が務まる器だと思っていましたが、
間違いでした」
――世襲が感情的な対立を生んでしまったのではないですか。
「感情なんてないです。(久美子社長は)仕事をしないで、お金が欲しい人なのです」
――来店した客に名前と住所を書いてもらって接客する「会員制」を、久美子社長は「抵抗を感じる客が多い」と批判しています。
「会員制はすでに緩めています。私を批判するためのこじつけです」
――同業のニトリやイケアは業績を伸ばしていますが。
「久美子社長は、テレビや折り込みチラシなどの宣伝費を減らして、大塚家具の業績を落としてしまいました。金額が同じでも、
久美子社長が力を入れる従来の客より、新たな集客に使った方がいいのです」
(中略)
――社長に復帰できたとしたら、いつまで続けるつもりですか。
「安心して後継者に任せられるまでです。3年すれば、業績がよかった10年前の水準に戻せる。3年もかからないかもしれない。
もともと会社は後継者に任せられるなら、その方がいいんですよ。(久美子社長に)何度も役員会で言っています。そんなに私が
邪魔なら業績を上げればいいじゃない、と」
――後継者には、だれを据えるつもりですか。
「今回、私を支持して動いたメンバーから選びます」
(以下略)
http://digital.asahi.com/articles/ASH3P7267H3PULFA00M.html
株主提案、否決なら来年も=経営権20年まで維持—大塚会長
株主総会で勝久会長の株主提案が承認され、経営権を奪い返した際には、「後継者は早めに選ぶが、少なくとも(東京)五輪が
終わるまではやっていようと思う」と述べ、2020年まで経営トップを務める考えを明らかにした。
http://news.biglobe.ne.jp/economy/0321/jj_150321_9820331758.html