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前出の杉山氏は、大胆なこんな指摘をする。
「そもそもミランでいいのか、という問題があります。CSKAモスクワはUEFAランキング18位で、ミランとの差はわずか。
これでは“栄転”とまではいえません。
かつてミランは一流選手の最終目的地でしたが、今はさらに上を目指すワンステップになってしまった。
24歳ならいいが、27歳の選手(本田)が行くべきところではない。レベルアップを目指す彼が行くべきなのはトップ10のチームでは」
それでも、地味なロシアよりもはるかに魅力的に思えるが、最悪のシナリオとして、こんなケースも考えられるという。
「移籍がずれ込んで来年1月になると、その間にミランはそれなりの形のチームになっているはず。
本田の実力とは関係なく、チームが好調なら入り込む余地はなくなる。冬の移籍は“賭け”の要素が強いんです。
そこで出場機会が得られないと、半年近く試合に出ないままブラジルW杯を迎えることになってしまいます」(サッカーライターの中山淳氏)
そうなると、日本代表にも影響を与えかねない。一刻も早く本田がミランに合流してくれることを祈るばかりだ