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21世紀に入ってからどんどん日本が負け込んでくる現実に向き合ってそれをどう乗り越えてくかというようなメンタリティーではなくてまずですね自分の心地いいファンタジーを作るとそのファンタジーは何かと言うと自分の文化とか国がいかに偉大であるかといったようなもの国の偉大性文化の偉大性のファンタジーを作る第二にですねそのファンタジーに籠もるわけです籠もることによって第三に現実を直視しなくてもいいような状態を作るとそれから第四にそのファンタジーと矛盾するような現実が出てくるとそうした現実は存在しないかのごとく現実そのものを報道しない現実のそのものの存在を否認するという状態になるわけですねこの4つの条件がすべてそろった段階というのは歴史を見るとねあらゆる文化あらゆる国が衰退する最終局面なんですねそれは歴史上あらゆる文化の中で見られる局面だと思います言ってみれば北朝鮮のプロパカンダと同じような感じですよね戦前の記憶を持つ人というのは日本万歳的な大和民族万歳的なファンタジーに籠るということが最終的にどれだけの破壊をもたらしたかということをよく知ってるわけですよ戦況の記録が全部折り曲げられて大本営発表できますでしょさも日本軍が勝ってるかのような幻想を作り上げるわけですそしてそうした幻想に籠るわけですねわれわれは偉大な日本帝国を作っているんだと神の国の日本帝国なんだとだから世界を制覇することは当たり前なんだといったような心地よいファンタジーに自分が籠ってしまう籠ることがどれだけの破壊をもたらしどれだけ自分たちの生活の糧が奪われる状態になったかをよく知ってるわけですよだからちょっとでもそのようなファンタジーに籠ろうものならねそれに対する身体的拒絶反応があったそういう世代がいなくなったってことですねだから簡単にファンタジーを選択する戦前の歴史明治維新以降の歴史というのはたとえばいわゆる日清日露の戦争で成功するわけです成功してからですねだんだんだんだん現実感覚を失ってくるわけですね日清日露の勝利と言いますかね一応形ばっかりだったんだけどひとつの勝利をするとそれから第一次世界大戦で一応戦勝国に入れられるその過程ですねだんだんある意味で傲慢になってくる自分たちの作り上げたファンタジーに籠るような傾向が出てきて決定的に籠るような傾向が出てきたのは関東大震災以降ですね恐慌がくるわけで恐慌がくるとどうするかと言うともっとファンタジーに籠るんですよ現実が