能AIの司令官も同じようにフリーズといった具合でフリーズの連鎖が起きる有様。次々にフリーズしていく中どの艦隊も人工知能AIの補佐をしていた人間の指揮官が代わりに指揮を執るようになりさしづめ自動運転していた艦隊が突然手動運転に切り替わるのと同じくらいの大混乱具合だった。そんなこんなで大敗北だった帝国軍の大艦隊は地球艦隊の裏切りによって艦隊の全滅はまぬがれただけでなく後方に布陣していた地球艦隊からの一斉射撃によって自由連邦軍艦隊は大混乱の中大被害を受けて火星に撤退するはめになった。大敗北のはずが地球艦隊の裏切りにより敵の撤退で形の上では帝国軍の勝利となった。オリオン大戦争末期での地球艦隊の裏切りはイエスキリストを裏切った弟子のユダとして聖書に記された。だがイエスキリストはユダが裏切る事を知っていたしロンギヌス司令官も地球艦隊が裏切る事を知っていた。いやむしろロンギヌスの槍作戦が成功したのち裏切るようにと地球艦隊の司令官に事前に会話していたのがロンギヌス司令官であった。火星人と地球人とのハーフであるロンギヌス司令官には軍事的才能ばかりでなくろニュータイプとしての才能があり未来が見える超能力が宿っていた。ロンギヌス司令官が見た未来はロンギヌスの槍作戦が成功して自分亡き自由連邦軍の拠点である火星と金星の廃墟の姿と自分が愛してやまない美しい地球の廃墟の惑星と化した未来であった。最期の戦いで自由連邦軍は壊滅して火星と金星の廃墟はまぬがれない。がしかし美しい地球と地球に避難している自由連邦軍内の家族と非戦闘員や火星人と金星人の非戦闘員だけは無事に助けておきたい。どうすれば地球だけは残せれるのか? その出した答えが地球艦隊による裏切りであった。元々地球は中立の立場として両勢力と交易をする商業惑星として平和に繁栄していた。が一方で自由連邦軍の拠点が太陽系内の火星と金星に移った事で太陽系が戦場になることがわかってから地球人たちの運命は大きく変わった。中立の立場を押し通しても自由連邦軍が壊滅後に帝国軍のマザーコンピュータはならば地球に避難している自由連邦軍内の家族と非戦闘員及び火星人や金星人を全員引き渡せと要求してくるだろう。引き渡せば全員処刑されるのは目に見えている。引き渡す火星人や金星人の中には地球人とのハーフも大勢いる。我々地球人にとっては地球に避難している火星人や金星人は地球人と同じも同然。もしもそれらを無視して地球に避難してい