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マヤカレンダー(1)
ネットでもマヤカレンダーは広く紹介されているので知見のある人も多いと思うただこれがいったい何を意味しているのか議論はつきないところであるマヤカレンダーにはさまざまな解釈がありその全体像は十分に紹介されているとはいえないこのブログでは筆者が特に面白いと思った解釈を取り上げこれをいまの現実に適用したら世界の未来がどのように見えるのか試してみたいにここでは日本ではほとんど知られていないスウェーデン人科学者のカールヨハンコルマン(Carl Johan Calleman)の解釈を取り上げるマヤカレンダーには一年365日を周期としたハーブ暦1から13までの数字(係数)と20の日が順次組み合わさってできるツォルキン暦(TZOLKIN)そして187万2千日(約5125年)の周期の長期暦(Maya Long count)の三つが存在するこれらのカレンダーでもっとも多くの人の関心を集めて来たのが長期暦である開始点の西暦との対応関係がはっきりしているので終了する時期も明確なのが関心を集めた理由のひとつであろう長期暦は紀元前3114年8月11日から始まり2012年12月21日(ないしは12月23日)で終了する長期暦はツェツェンニツァのピラミッドをはじめマヤの多くの建造物に刻印されているそのため研究も進んでいるらしく長期暦の開始時点と終了時点には多くの解釈者がほぼ同意しているようだだがこれが何を意味しているのかいえばその解釈はさまざまだ共通した解釈のようなものは存在していない二つの解釈だが大きく分けるとマヤカレンダーには次の二つの解釈枠が存在しているようだ1)地球の太陽の長期サイクルや太陽系の銀河面の公転周期など実際に存在する宇宙の現象をさしていると考える解釈2)前者のような物理的な変化ではなく人類の意識のスピリチュアルな変化のリズムとして理解する考え方ここではそのすべてを紹介できないが前者には地球の歳差運動との関連でマヤァレンダーを解釈し近年注目を集めつつあるジョンメイジャージェンキンズ(John Major Jenkins)などがいる2)のカテゴリーに属しユニークな解釈を展開しているのがカールヨハンコルマンだコルマンはもともとストックホルム大学でPh.Dを取得した生物学者で以前はワシントン大学のシニアリサーチャーや世界保健機関の研究員を努めていたこともあるようだ現在はスウェーデン国立ダーラナ大学で環境工学を教えている1979年以来マヤカレンダーに関心を持ち1990年代の初めからもっぱら研究分野をマヤカレンダーに絞りネットを中心に数多くのエッセーを発表しているもとは自然科学の研究者であったというバックグラウンドを持つ異色の解釈者だ残念ながら日本語の翻訳はまだだが以下の本が出版されている筆者の友人がThe Mayan Calendar and the Transformation of Consciousnessの翻訳を手がけるそうなので近いうちに日本語でも出版されるかもしれないコルマンの解釈の特徴は他の解釈者にはみられないそのユニークさにあるコルマンによればマヤカレンダーが本当に指し示しているのは意識総体の超越的な(神的な)進化の厳密な予定表であり天体の周期など実際に存在するいかなる現象とも直接には関連していないと考えるすでに存在する意識進化のコズミックプラン(Cosmic Plan)を表現したものがマヤカレンダーだということだこのため解釈の焦点は長期暦に絞られサイクルがより短い260日周期のツォルキン暦は長期暦を回転させるために必要な単なる小さな歯車のようなものとして理解されているコルマンによれば紀元前3114年8月11日から始まり2012年12月2