「で 何を聞きたいんだね?」
俺は本家と断絶状態の事 叔父や住職が何か隠している事
その隠蔽は町役場にまで及んでいる事を話した
お婆さんはため息をつきながら話を始めた
「まあ仕方ないよ あんたの本家は大昔からあの土地に住んでる旧家だ」
「そこへウチみたいなどこの骨とも分からんような男が婿に行ったらそりゃぁ嫌がられるからねぇ」
「それにウチは明治になってから戸籍を作ったような家だから」
「それまでは山で狩りをしたりして里には近づかなかったような家だったらしいからねぇ」
「明治維新の時に幕府と改革派が争った時期があったでしょう?」
「あの時にはウチの一族も多少関わってたようだから昔のお侍さんの家はずいぶんウチの事を恨んでいたと思うよ」
「おそらく●●はそういう事を隠して婿に入ったんじゃないかねぇ」
「それが後になって分かったもんだから断絶されちゃったんだと思うよ」
謎が解けた・・・ だが最後に残った謎がある