その家は山の麓の竹やぶの隣にあった
「こんにちは・・・ あの・・・」
「おやいらっしゃい なんのご用かね?」
にこやかに話すお婆さん この人は俺の親戚なんだろうか?
「あの ここから××に養子に行った●●って人の事を聞きたいんですが・・・」
ちょっと怪訝そうな顔をして俺の顔を見る
「あんた・・・ ●●の孫かい?」
「そうです」
「そうかそうか じゃあいいかね お茶でも飲んで行きなさい」
警戒を解いたように笑顔になるお婆さん
俺は座敷に通されてお茶を勧められた
「私は●●の姪だよ 葬儀には行かなかったから会うのは初めてだね」
そうして俺の家系の謎解きが始まった