××地方の豪族○○氏の家来 □□八騎と呼ばれる者の中に特に弓に優れた△△と言う一族がおり
近隣の豪族からの侵略の度に活躍し敵を寄せ付けずその働きは鬼神さながらと伝わる
△△は俺の苗字だし××地方は祖父の家のある町の旧名
これが俺の先祖か・・・ しかしなぜそんな武士がカゴや縄の作り方を?
次に俺が向かったのは祖父の墓がある真言宗の寺
ここは俺の後輩の親が住職をしている
顔を見るなり笑顔で迎えてくれた住職
「おお久しぶりだな 墓参りか?」
「ええ今度結婚する事になったんで祖父に報告でもと」
「そうかそうか」
嬉しそうに微笑む住職
「それで来たついでって言うとなんですけどウチの△△家の過去帳って見せて貰えます?」
とたんに顔が曇る住職
「ああ過去帳か・・・ あれは本家の家長か跡取りにしか見せられないんだ すまんな」
「そうですか分かりました じゃ線香あげて来ます」
何か隠しているなと直感したが住職にも都合があるはず
食い下がらないで素直に引いた
線香をあげながら祖父の墓の前でつぶやく
「なあ爺さん・・・ あんた何者なんだよ・・・」