(もうだいぶ昔の話になります 記憶が曖昧で記述がおかしい所もあると思いますがご容赦を)
俺がまだ幼稚園に行っていた頃の話
父の実家に行くと祖父がいろいろな事を教えてくれた
その内容は幼稚園児に教えるような内容とはほど遠く
罠の仕掛け方や獲物の捌き方
縄の編み方や竹や蔓でカゴを編んだりする手順だった
叔父は「外孫にそんな事を教えても無駄だ」と止めるように諭していたが
男の初孫と言う事もあり叔父の意見は無視して
祖父は俺が訪ねる度にいろいろな事を熱心に教えていた
俺が2年生になって荒縄くらいは普通に編めるようになってきたある日
「お前が独り立ちしたら剣(つるぎ)を作れ 作り方は俺が教えてやる」と言った
「剣てなに?」と聞くと
「山で使う道具だ 山包丁とも言う」
その時はへぇと言う感じで半分聞き流していたがそれからしばらく経って
俺が中学生の時に祖父は亡くなった