>>1続きです。
仮に朝日グループの出口調査を人口にそのまま当てはめると、賛成票の方が多くなる。実態としては高齢者が強いのではなく、普段の選挙と同じように若年層の不戦 敗という公図は変わらなかっただけ。
ただ、自民、公明、民主、共産と反対に相乗りで組織票が働いていることも否めない。そう考えれば、賛成派の善戦と言えなくもない。大手マスコミが最後まで情勢を読み切れなかったのは、組織票がまとまり切れなかったために、票読みができにくかったことは考えられる。
一般的には県と県庁所在地の都市とは折り合いが悪い。そこへ来て、県庁所在地が政令指定都市の場合は権限と予算規模がさらに大きいために、県と同じ機能も持つ。 そもそもは、政令市を抱える自治体は多かれ少なかれ、二重行政の部分を含んでいることは否定できないものだ。
大阪市の場合はこれまでにも二重行政の解消の提案は何度かなされてきた歴史があり、今回がまったく初めてではない。そのたびに強硬な反対に晒されて、具体的なアクションが起きることはない歴史が繰り返されてきたが、橋下市政では初めて住民投票までこぎつけた。在阪マスコミでかつて大阪市を担当した記者は「個人的に好きな市長は関さん、橋下さん」と語るなど、わかる人には改革派は好まれる。
ただ、改革派は長続きしないのが大阪市で、反対勢力に潰されるのがオチだった。 関淳一氏は大阪市のプロパーとしては最高位の助役となり、改革に期待も寄せられ た。だが、地下鉄民営化などで抵抗が強く、思うように改革はできなかった。その後、3選を目指すが、元アナウンサーの平 松邦夫氏に敗れた。
橋下氏も任期満了まで職責をまっとうするが、すでにリベンジを狙う平松氏は、いつでもスタンバイOKとも言われている。 都構想がつぶれた後の大阪市の未来はどのようになるか。
以上です。
ソース
http://m.media.yucasee.jp/posts/index/14744