この連載では、企業でのアプリのプロモーション活用から
スマートフォン広告で重要な位置を占めるテクニカルな運用型広告
メディアやアプリ・マーケットなどの市場環境を含め、“デジタルマーケティングの今”をお伝えする。
今回はASEANに進出する際の、ターゲティングの参考になる情報を提供しよう。
6つの層のどこがねらい目か?
1000人を対象にしたクラスター分析をしてみると、アジアの消費者は
図のように6種類のカテゴリーの人間がほぼ同じ程度の数存在することがわかる。
日本で言う、F1やM1といった分類にも似ているが、こちらは男女では分けていない。
彼らのどこをメインターゲットにするのかは極めて重要な点だろう。
それぞれ金銭感覚もモノに対する見方、考え方も違う。一つひとつ、見ていこう。
●イケイケアジアバブル層
彼らは現状に非常に満足している。
自分が成功しているという意識も強く、さらなる成功も信じて疑わない。
実際、年収も増え続けている。魅力を感じるブランドを、ステータスを顕示するために購入するケースが多い。
払える自信があるので、ローンでどんどん買い物をする。
社交的で、積極的に自分の周りのコミュニティに参加し、関与する。
タイやベトナムに多く見られるタイプだ。
●成功飢餓意識層
30代後半から40代に多い。現在の仕事や地位にはあまり満足していない。
自身の生活向上に意欲的で、何であれ成功に向けてのアクションを起こすことをいとわないが
何をしていいかわからなくて暗澹としている人も少なくない。
個性を大事にするので、メジャーブランドを無理して買ったりはしない。
インドネシアやベトナムに多く見られるタイプだ。