※抜粋しています
人工知能やロボットが人間の仕事を奪う、という言説がよく聞かれるが、果たして本当にそうだろうか。
未来研究というジャンルの学問によれば、未来においては新しい職業が創造されるかもしれない。
そしてそれは、わたしたちがいま、機械に譲り渡そうとしている仕事よりも興味深いかもしれない。
テクノロジーが仕事を奪う──これは、いかなる経済革命においてもそうだったように
現在、そして未来においても真実かもしれない。
しかし、未来についての専門家たちは、新しい現実に対応する新しい方法を創造している。
「未来研究」(固有のルールと厳密な信頼性をもつ分野で
イタリア・ナポリでも2014年11月、科学をテーマにした博物館
「科学都市」で会議が行われた)の実験の多くから浮かび上がってくるのは
将来を展望すると新しいニーズと結びついた新しい職業が数多くある、ということだ。
それでは、どのような職業が考えられるのだろうか。
また、その職を得るためには、どのような能力を訓練しなければならないのだろうか。
CST(Canadian Scholarship Trust Plan)のレポート「Inspired Mind」に基づいて、以下の8つを紹介する。
1.記憶の演出家(Nostalgist)
この分野の新しい専門家たちは、環境をデザインする能力と風俗史家の能力
そしてセラピストに典型的な、狙いを定めた聴き取りの能力とを統合させたものになるだろう。
クライアントを本当に幸福にするために
どの年代にインスピレーションを受けるべきかを理解しなければならないからだ。
2.コミュニティ・オプティマイザー(Localizer)
このキャリアを歩みたい人は、まず何より、ネットワーキングと
さらには福祉関係の能力を発展させなければならないだろう
(ソーシャルワーカーや、もっと単純にいえば「良き隣人」に典型的な能力だ)。
ハードスキルでいえば、物流やサプライ・チェーンのマネジメント、数学・会計の能力が有益だろう。
3.ロボット・アドヴァイザー(Robot Counsellor)
そのとき人間に必要な能力は、市場に存在するソリューションに関する知識と
それを提案する際の独立性に加えて、家庭カウンセラーの能力や、家庭が新しいテクノロジーを理解し
習得するための教育者の能力だ。