自然環境に身を置いて、心身がリラックスするのを感じた経験は
多かれ少なかれ誰しもあるのではないだろうか。
特に樹木の緑には人を癒す効果があることがわかっているが
このほど米国で行われた実験で、緑の多い環境を歩くだけで心拍が落ち着きを見せ
リラックスできることが明らかになった。
心拍数が平均5低下
ペンシルベニア州立大学の研究チームがフィラデルフィアの市民を対象に実験を行った。
まず、都市によく見られる、緑が少なくてごみなど散乱している界隈を3カ月歩いてもらい
その後、その界隈を緑化整備して再度歩いてもらった。
実験期間中、被験者にはGPSトラッカーと心拍測定の装置を身につけてもらい
研究チームがそのデータを分析したところ、緑化後のウォーキングでは
1分あたりの心拍数が緑化前に比べ平均5少なくなっていた。
つまり、緑化された環境を歩くだけで心拍が落ち着き、リラックスしていることになる。
緑化促進で健康にメリット
この結果について、研究チームのEugenia South医師は
「環境とストレスが密接に結びついている証拠」とする。
さらに「一般に、都市部に住む人の方がストレスを感じがち。
コンクリートジャングルではなく、街に樹木を増やすことは多くの人の健康に役立つ」と話す。
緑化を進めることで人々の健康にメリットがあるということをさらに証明するために
研究チームは今後、ストレスの指標として使われるコルチゾールのレベルや
血圧がどう変化するかも調べたいとしている。
以下ソース
http://irorio.jp/karenmatsushima/20150327/216001/