スマートフォン(スマホ)で立ち遅れている米マイクロソフト(MS)が
ライバルから強引にユーザーを引き抜くような方法を編み出した。
米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した端末に
MSの次期OS「ウィンドウズ10」を「上書き」してしまうというのだ。
ひとつの実験というが、将来はアンドロイドからシェアを奪い取るような動きにつながるだろうか。
存在感の薄い「ウィンドウズフォン」にこだわらず
MSは2015年3月17日、ウィンドウズ10を今夏に190か国で発売すると発表した。
この中で、中国のスマホメーカー「小米(シャオミ)」との協力にも触れている。
同社の旗艦スマホ「Mi4」の利用者向けにウィンドウズ10を無償提供し
端末にインストールして使用感をテストしてもらおうとの試みだ。
詳しい情報が、3月24日付の日本経済新聞電子版の記事にある。
中国で開かれた端末メーカーの技術者向け会議に、MSのテリー・マイヤーソン上級副社長が出席。
MSが「Mi4」に「ウィンドウズ10の試用版をインストールするためのソフトを開発」したという。
もともと「Mi4」のOSはアンドロイドだ。つまりウィンドウズ10を後から入れて
先に入っていたアンドロイドを「消す」。日経の記事は「いわばハードの『乗っ取り』だ」と表現した。