「結局、左では社会は変えられなかった。俺たちは本気で社会と国と権力に若い頃向き合った。でも挫折した。
しかし今、また若い頃、燃えていた熱い血が騒いでいる。
右とか左とか、そんな下らない次元の話ではないんだよ」
地方公務員として長年、関東某県の県庁に勤務後、弁護士に転じた足立裕樹さん(仮名・69歳)は
大学生の頃、全共闘の末端組織にも属していた。
もっとも今思えば、社会を変えようという活動に参加している「自分に酔っていた」(足立さん)節もあると
自身の胸の内を明かす。
元全共闘の闘士が今、応援するのは安倍総理
そんな足立さんが、今、熱心に支持しているのが保守政治の系譜を引く安倍晋三総理だ。
左から右へ、急旋回ともいえる転回だが、足立さんの心の中ではさほど変化はない。
「既存の権力、既得権益を打破する。そして社会に暮らす人たちが皆幸せに暮らせる社会。
そんな視点でモノをみると、小泉元総理、そして安倍総理に行きついた」(足立さん)