http://www.rda.co.jp/topics/topics5884.html
マラソンやトライアスロン、非常に長距離の自転車レースのような過度の持久運動は、心臓と大動脈に構造変化を引き起こし、永続的な心筋の傷害につながる場合があると示すデータを提示しました。
これらの過酷な競技は、アスリートの心臓機能に一時的な変化を引き起こします。 通常は 1 週間以内に正常に回復しますが、中には数か月あるいは数年間も損傷が残る場合があり、心筋繊維症の発症につながったり、不整脈のリスクが増加します。
研究の一つは、50~72 歳の 102 人の健康な男性ランナーと、102人の走っていない男性を比較しました。ランナーは過去 3 年間に 5 回以上、フルマラソンを完走していました。
この研究のマラソンランナーの約 12 パーセントに斑状心筋繊維症がみられ、これはランナーではない男性の 3 倍でした。また 2 年の追跡で、ランナーは心筋梗塞のような冠動脈心臓病のリスクが高いことも発見しました。
エリート・スポーツ選手は、心筋の損傷とともに、すぐに治療しなければ突然の心停止と死につながる心拍異常を発症する場合があるようです。
マラソンのような持久系スポーツをする人々では、致命的な場合もある心房細動のリスクが 5 倍増加することも報告されています。