今や日本人のおよそ5割が花粉症にかかっており
現時点で花粉症にかかっていない人もいつ花粉症デビューするか分からない時代となっています。
花粉症の人の中でも特に困ってしまうのが妊娠中の女性ではないでしょうか。
妊婦が薬を飲むと胎児に副作用を起こす心配があるからです。
とは言え、妊娠中はいつもより症状がひどくなることも多く、薬なしではけっこう辛いもの。
妊娠中に使える薬はないのでしょうか?
ここでは花粉症の妊婦と薬との付き合い方について考えてみたいと思います。
妊婦が薬を避けたい時期
大人が服用するには問題ないような薬でも
母親の血液を介して成分が未熟な体の胎児に送り込まれると障害を引き起こす危険性があります。
特に神経や重要な器官が形成される妊娠初期に母親が薬を飲むと
奇形を起こす危険性が高くなってしまいます。
時期としては最も危険性の高いのが妊娠4~7週目
奇形を起こす可能性もあり得るのは妊娠8~15週目あたりです。
妊娠が発覚するのはだいたい月経の遅れに気付く妊娠5週前後が多いので
妊娠が発覚次第、薬の使用は基本的に避けることがのぞまれます。
花粉症の人が妊娠したら、花粉症で受診する際は必ず妊娠中であることを医師に伝えてください。
医療機関は薬の処方を控えるはずです。
ちなみに妊娠16週目以降は奇形を起こす心配がなくなり
薬によっては使用しても良いものが増えます。
しかし、むやみに薬を使用して良いわけではありません。
成分が胎児の成長を阻害したり、刺激によって流産や早産を引き起こす可能性もあるからです。
基本的に妊娠中はなるべく薬に頼らないことが一番ですね。