次世代エコカーと言われて真っ先に思いつくものはプラグインハイブリッド車(PHV)か?
電気自動車(EV)か? それとも水素を使った燃料電池自動車(FCV)か?
エコカーの定義をここではっきりとさせておこう。
今、国内のエコカーの定義はエコカー減税対象車として認定されているものであるが
次世代エコカーとは減税対象車のなかでも、新車購入時に取得税と重量税が免除されたうえで
補助金交付を受けることができる次世代車のことをいう。
つまり、プラグインハイブリッド車(PHV)を除く通常のハイブリッド車と
ガソリンエンジンのみ車は次世代エコカーには含まれないのである。
クリーンディーゼル車の利点はズバリ燃費
PHVやFCVなどに代表される次世代エコカーのひとつとして今、クリーンディーゼル車にも注目が集まっている。
ディーゼルの利点はズバリ燃費だ。
同じ排気量のガソリンエンジンに対し2割以上の燃費向上が期待できたのであるが
ネックは排気ガスに含まれる窒素酸化物と粒状性物質、いわゆる黒煙のもととなる物質の排出だった。
石原慎太郎氏が都知事であった時代にディーゼルのアンチキャンペーンが行われた結果
対策を施し難い排気量の小さな乗用車のディーゼルエンジンは21世紀初頭に姿を消した。
しかし、尿素を使った排気ガスのクリーン化を発端にディーゼルのクリーン化が積極的に行われ
2010年には日産エクストレイルがクリーンディーゼル車を発表しディーゼル復権の狼煙を挙げ
そこから遅れること2年の2012年11月に、マツダは“スカイアクティブテクノロジー”と称する
テクノロジーテーマで開発されたクリーンディーゼルエンジンを搭載した中型車アテンザを発表。
以後、マツダのスポーツカーとミニバンを除く全てのラインナップにクリーンディーゼルを設定し
いまやマツダの全販売数の半数以上がクリーンディーゼルとなっている。