ガキ「イヒヒヒヒ。今日も頂き頂きィ~」
ガキ「……うんまぁ巨峰も普通にうまいし別にいいんだけどな」
ガキは孤児だった
両親の顔を一度も見たことがない
唯一、血の繋がりがあるであろう男と写った一枚の写真
その男を探し、遠くの街からここまで歩いてきた
ガキ「さぁて今日はどこに遊び行こっかなー」
ガキ「……」
ガキ「なつみちゃんに会いに行くか……」
ーーーーーーーーーー
身寄りのない子供がどうして生きてこれたのか
バイト「どうぞーティッシュでーす」
街中で配られているポケットティッシュ
ガキ「……」
バイト「ありがとうございまーす」
それをもらうのはタダだ
ガキ「……」
ガキ「また会えたね。なつみちゃん……」
ティッシュ「この声は……!?」
ガキ「うん、俺だよ。我慢できなくて、また貰っちゃった……」
ティッシュ「どうして……!?もう会いに来ちゃ駄目って言ったのに……!」
ガキ「どうしても君に会いたかった。ここまで俺を支えてくれたのは、なつみちゃんただけだったから……」
なつみちゃん「ガキ君……」
ガキ「ごめん、いま腹ペコで……。早速、いい?」
なつみちゃん「うん、いいよ。私を、食べて……?」
ガキ「……ありがとう」
ブチッ
なつみちゃん「あぁんっ!痛気持ちいい……!私、破かれてる……!」
ガキ「頂きます」ムシャムシャ
なつみちゃん「ああああんっ溶けちゃううううッ!!!唾液で、唾液で溶かされてるのォォォオオッ……!」
そう、ティッシュは貴重な栄養源であり
ガキの唯一の友達だった━━