中学生の頃、合唱祭だか文化祭だかの実行委員を決める時に
可愛くて友達も多くクラスの人気者の女の子が真っ先に立候補して
もう彼女で決まりでしょうみたいな空気の最中に
友達いなくて殆ど喋らないクソ地味な女の子が立候補に手を挙げた
それがあまりにも場違い過ぎて
え?まじ?なんで?みたいに皆が顔を見合わせて静かにどよめく変な空気になったのをよく覚えてる
勝手な想像だけど彼女は自分を変えたくて名乗りを挙げたのかもしれない
それがどれ程勇気がいる事かと思うとめちゃくちゃ衝撃だったし俺は強く感銘を受けた
中学生の頃、合唱祭だか文化祭だかの実行委員を決める時に
可愛くて友達も多くクラスの人気者の女の子が真っ先に立候補して
もう彼女で決まりでしょうみたいな空気の最中に
友達いなくて殆ど喋らないクソ地味な女の子が立候補に手を挙げた
それがあまりにも場違い過ぎて
え?まじ?なんで?みたいに皆が顔を見合わせて静かにどよめく変な空気になったのをよく覚えてる
勝手な想像だけど彼女は自分を変えたくて名乗りを挙げたのかもしれない
それがどれ程勇気がいる事かと思うとめちゃくちゃ衝撃だったし俺は強く感銘を受けた
で、その場で挙手で決選投票が行われた
今思えば匿名じゃないのは悪意があったような気がする
可愛くて人気者の女の子に投票しないのは悪みたいな空気ができあがっていた
でも俺は彼女の勇気に報いたかった
投票の結果、彼女に手を挙げたのはクラスでただ一人俺だけだった
俺はそれが本当に悔しかったし酷く虚しかった
その後、彼女にお礼を言われて仲良くなって…みたいな展開になるわけでもなく
ただ人気者女子の取り巻き連中から当たりが強くなって居心地悪くなっただけだった
今でも勇気を出さなきゃいけない時に俺は彼女のことを思い出して自分を奮い立たせてる
そういえばあの時一人だけ投票してくれた変な奴がいたな、と
もし彼女の中で俺の事が記憶に残ってくれていたりしたらとても嬉しい