▼一時間め 平声と仄声
漢字にはイントネーションによって平声の字と仄声の字がある
唐の時代に成立した近体詩は平と仄を規則に従って並べて作る
その唐よりずっと前の時代には
平声の字は母音で終わるか
もしくは -m, -n, -ng で終わっていた
仄声の字はその他の子音で終わっていたが
唐の時代には一部の字で末尾子音が失われ
その代わりに特徴的なイントネーションで読まれるようになっていた
詳しくいうと
声門閉鎖で終わっていた仄声は上声
-s で終わっていた仄声は去声
-p, -t, -k で終わっていた仄声は子音が消えず入声になった
ただし上・去・入は詩を作る際にはどれも仄声として扱う