譏嫌を取るっていって世間から譏られ嫌われることを避けろというのもまた仏の教えで
魂の存在を否定するくせに先祖霊を祀れと信者に言うのも
先祖霊くらいは祀っている素振りを見せないと
自分のところの信者が迷信深い周囲に疎まれてしまうから
しかし魂を否定するとその先の説明がかなり苦しくて
霊は魂なのではなく人が幽霊に輪廻転生するのだということになり
先祖が幽霊界に転生したものが先祖霊なのだという説明になる
しかし魂が存在しないのなら輪廻転生とは何ぞやとなって
例えば焚き火の火が村に燃え移ったとき焚き火の火は村の火と同じではない
しかし焚き火の火は村の火の原因となったのである
これが転生ということである
などと苦しい説明をしている
しかしこういう本来どうでもいい楽しい哲学をしていても仏の悟りには至れない