ひいばあちゃん、じいちゃんを亡くしてもやっぱり死は身近ではなかった
子供の頃だからアリを池に入れて泳がせたり、ミミズを落ちてた缶詰の金具で千切った事もあったがそれでも死については遠い話の様に思えた
そんなある日妹が子猫を拾ってきた
アパート暮らしだったので猫を飼うことはもちろん反対された
友達の家を回っても誰も飼える家は無かった
友達同士で提案したのは猫用の餌とミルクを買ってダンボールで飼うこと
夜は友達同士交代でこっそり家に泊めてあげる事だった
近所の動物病院の先生に相談してから、出し合ったお小遣いで仔猫用ミルクと猫のカリカリを買った
ミルクを飲ませてカリカリをミルクでふやかした物をあげて
おしっこをさせる為に濡れティッシュでお尻を拭いたりした
はじめての夜は第一発見者のうちで預かる事になった